





20年前にL型プロテーゼを挿入された患者様が、「鼻先が短くなってきた」とのことでご来院されました。これまで大きなトラブルはありませんでしたが、長期間プロテーゼを入れていると、異物反応によって鼻が徐々に短くなる「拘縮反応」が起こることがあります。特にL型プロテーゼは皮膚への圧迫が強いため、こうした変化が現れやすい傾向にあります。
今回の手術では、まずL型プロテーゼを除去し、拘縮していた被膜を丁寧に取り除いて、皮膚が自然に伸びる状態を整えました。そのうえで、自家肋軟骨を使用し(LIFE NOSE)、鼻中隔延長術、鼻尖形成、鼻柱再建(人中フラップ)、隆鼻術を行いました。
術後は鼻先が安定してしっかりと前方に伸び、顔全体のバランスも自然に整いました。患者様にも、見た目だけでなく鼻の柔らかさや呼吸のしやすさなど、機能面でもご満足いただいています。
プロテーゼによる長年の異物反応は、患者様ご自身が気づかないうちに進行していることも多く、放置すると鼻がさらに短く硬くなり、重度の場合には皮膚を突き破ってしまうこともあります。
鼻の形や皮膚の質感に変化を感じた際は、早めにご相談いただくことをおすすめします。
施術名
■拘縮鼻他院修正再建手術
■鼻中隔延長(鼻尖形成込)
※プロテーゼ無
■猫手術(鼻柱基部軟骨移植鼻唇角形成)
■ライフノーズ(鼻先・鼻筋肋軟骨移植)
■静脈麻酔
施術費用(税込み)
施術名 | 料金(税込) |
他院修正 | ¥1,000,000〜 |
※上記は2025年6月の料金です。最新の料金は、料金表ページをご確認ください。
手術による腫れ・痛みなど
腫れ | 腫れは1週間、その後3週間程度かけて徐々に引いていきます。 |
痛み | 術後の痛みは2~3日後がピークとなりますが、内服薬の投与で緩和でき、1週間後には落ち着きます。 |
内出血 | 術後2~3日ほどでピークを迎え、その後、1~2週間程度で自然に消えていきます。 |