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一度鼻整形を受けたあとに、「思ったような仕上がりにならなかった」、「呼吸がしづらい」、「形が崩れてきた」と感じて修正手術(再手術)を希望される方は年々増えています。
しかし修正手術は、初回手術に比べてはるかに難易度が高く、リスクも大きくなります。
このコラムでは、鼻整形の修正を検討する際に知っておくべきリスクと注意点、そして安全な選択のためのポイントを解説します。
なぜ修正手術は難しいのか?
✅組織のダメージが蓄積している
初回手術で皮膚・軟骨・粘膜が切開・剥離され、内部組織が瘢痕(硬い傷跡組織)に置き換わっていることが多く、操作が困難になります。
✅解剖構造が変化している
繰り返しの手術により皮膚が硬く伸びにくくなり、自然なラインを作るには高度な技術が求められます。
✅皮膚に余裕がない・拘縮がある
腫れの影響や軟骨の吸収、固定のずれにより、鼻が非対称に見える場合があります。
完全な左右対称は難しいため、自然な範囲でのバランスを目指します。
修正手術に伴う主なリスク
① 感染のリスク
組織の抵抗力が弱まっており、細菌感染や炎症の可能性が高まります。特に過去に挿入された人工素材(例:シリコン、メッシュ)が残っている場合は感染源となることがあります。
② 皮膚壊死・血行障害
繰り返しの切開で血流が悪くなり、手術後に皮膚が黒ずんで壊死することもまれにあります。
③ 呼吸機能の悪化
鼻中隔(L-strut)などの支持構造が損なわれていると、見た目だけでなく呼吸のしづらさにつながることがあります。
④ 拘縮・変形の再発
治癒過程で組織が硬く縮こまり、鼻が上を向いたり短くなる「構築鼻」が再発する可能性もあります。
⑤ 再修正が難しくなる
一度の修正で全てが解決するとは限りません。再度の修正(再々手術)はさらに難易度が上がり、限界が生じる場合もあります。
修正手術で重要な注意点
・手術のタイミングを焦らない
前回の手術から少なくとも6ヶ月以上の間隔を空けることが推奨されます。組織が安定しないうちに再手術を行うと、変形や瘢痕が悪化する恐れがあります。
・正確な診断が最優先
失敗の原因を的確に見極めることが成功への第一歩です。当院ではCTや内視鏡検査を併用し、美容的・医学的に正確な診断を行っています。
・使用する材料を慎重に選ぶ
感染リスクが高い場合は、自家肋軟骨のみで再建するLIFE NOSE法など、安全性の高い方法を優先します。異物(シリコン・メッシュなど)を使った修正は極力避けるべきです。
・修正の限界を理解する
修正には「できること」と「できないこと」があります。医師と十分に相談し、理想像ではなく「現実的に再建可能な形」を共有することが大切です。
当院の修正手術ポリシー
・可能な限り異物を使用しない(オートロジー第一主義)
・内部構造の再建を最優先(機能+形の両立)
・手術は一度で終えることを理想とするが、無理はしない
・患者様との信頼関係・ゴールの共有を最重視
修正は慎重に、信頼できる先生で
鼻整形の修正手術は、美容外科の中でも最も高難度な分野のひとつです。
大切なのは、「どこで」「誰に」「いつ」「どのように」再手術を任せるかを慎重に見極めること。
・修正にはリスクがある
・成功には正確な診断と豊富な経験が不可欠
・冷静な判断と信頼できる医師選びが重要
当院では、構築鼻や重度修正にも対応できる技術と実績をもとに、患者様に最適な治療を提供しています。
BIKAN CLINICではカウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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