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BIKAN CLINIC COLUMN

第3編:術後高圧酸素治療(HBOT)

Posted on 2026年6月8日2026年5月26日 By bikancolumnmaster

術後高圧酸素治療(HBOT)による移植組織の生着サポートとダウンタイム管理

鼻整形 高圧酸素治療/拘縮鼻 肋軟骨 生着/鼻修正 ダウンタイム/血流不全 予防/高圧酸素 HBOT

移植した肋軟骨を“定着”へ導く
拘縮鼻再建後に高圧酸素治療を取り入れる理由とは?

拘縮鼻再建では、
手術そのものと同じくらい重要なのが「術後の組織管理」です。

特に再建手術では、

  • 肋軟骨
  • 真皮
  • 移植組織

などを用いて、新たな鼻の土台を構築します。

しかし、移植直後の組織は、
まだ十分な血流が確立されていない非常にデリケートな状態です。

当院では、必要に応じて
術後ケアの一環として「高圧酸素治療(HBOT)」を取り入れています。

1.術後の鼻内部では何が起きているのか?

拘縮鼻再建では、

  • 広範囲の剥離
  • 瘢痕解除
  • 軟骨移植
  • 皮膚延長

など、高度な組織操作を行います。

その結果、術後初期には

  • 浮腫(むくみ)
  • 血流低下
  • 一時的な酸素不足

が起こりやすくなります。

血流低下によって起こり得る問題

・移植軟骨の吸収
・軟骨変形
・皮膚の赤みや治癒遅延
・感染リスク上昇
・ダウンタイム長期化

そのため、術後早期の「血流環境管理」が非常に重要になります。


2.高圧酸素治療(HBOT)とは?

高圧酸素治療(Hyperbaric Oxygen Therapy)は、

通常より高い気圧環境の中で、高濃度酸素を吸入する治療法です。

通常の呼吸では、
酸素は主に赤血球によって運ばれます。

一方、高圧環境では、
酸素が血漿中にも多く溶け込むため、

通常届きにくい末梢組織にも酸素供給が行いやすくなるとされています。


3. 高圧酸素治療が期待される3つの作用

① 移植組織の生着サポート

十分な酸素供給によって、

  • 新生血管形成
  • 組織修復
  • 細胞代謝

が促進される可能性があります。

これにより、
移植した肋軟骨や真皮の安定化をサポートします。

② 腫れ・内出血の軽減補助

拘高圧環境によって、

  • 組織浮腫
  • 炎症反応

の軽減が期待されます。結果として、

  • 腫れ
  • むくみ
  • 内出血

などのダウンタイム軽減につながる場合があります。

③ 術後組織環境の安定化

酸素供給環境が整うことで、

  • 傷の治癒サポート
  • 感染リスク軽減補助
  • 瘢痕形成安定化

などが期待されます。


4. 当院で推奨しているHBOTスケジュール

術後〜3日目

術後早期は最も血流が不安定な時期です。

必要に応じて、
連日または集中的な高圧酸素治療を行うことで、

  • 浮腫管理
  • 初期生着サポート

を行います。

術後1週間〜1ヶ月

抜糸後も組織内部では修復が続いています。

この時期に定期的な高圧酸素治療を継続することで、

  • 瘢痕安定化
  • 二次拘縮予防
  • 組織柔軟性維持

をサポートします。

5. 高圧酸素治療は“術後管理”の一部

拘縮鼻再建では、

「手術が終わったら完成」ではありません。

術後1ヶ月前後は、

  • 血流再建
  • 瘢痕形成
  • 軟骨生着

が同時進行している非常に重要な時期です。

この期間に適切なケアを行うことで、
長期的な安定性に差が出るケースがあります。


まとめ

拘縮鼻再建は「術後管理」まで含めて完成する

高難度の拘縮鼻再建では、

  • 手術技術
  • 組織状態
  • 術後血流管理

このすべてが重要になります。

  • BIKANでは、
  • SVF
  • PRP
  • 高圧酸素治療(HBOT)
  • などを必要に応じて組み合わせながら、
  • 再建後の組織安定化と長期的な安全性を重視した治療設計を行っています。

拘縮鼻の術後高圧酸素治療(HBOT)に関するよくあるご質問(FAQ)

Q. 鼻整形の後、なぜわざわざ高圧酸素治療を行う必要があるのですか?

A. 拘縮鼻の再建手術では、硬くなった組織を広く剥がし、肋軟骨などの移植組織を挿入するため、術後初期は鼻全体の血流や酸素供給が一時的に低下します。高圧酸素治療(HBOT)を行うことで、血液中に大量の酸素を溶け込ませ、血流が滞りがちな鼻先まで十分な酸素を届けることができます。これにより、移植した軟骨の生存(生着)を強力にサポートし、壊死や変形のリスクを抑えます。

Q. 高圧酸素カプセルに入ると、腫れや内出血は本当に早く引きますか?

A. はい、期待できます。高圧酸素環境には、血管を適度に収縮させて組織のむくみ(浮腫)を抑える作用や、炎症を鎮める作用があります。術後早期から治療を取り入れることで、腫れや内出血の引きが早まり、日常生活への早期復帰(ダウンタイムの短縮)につながります。

Q. 手術後、いつから高圧酸素治療を受けられますか?頻度はどのくらいですか?

A. 組織の血流が最も不安定になる「術後当日〜3日目」の早期に開始するのが最も効果的です。理想的なスケジュールとしては、術後初期は連日または数日連続で行い、その後は抜糸や組織の成熟に合わせて、週に1〜2回程度のペースで1ヶ月ほど継続することをおすすめしています。

Q. 移植した肋軟骨が「吸収されて低くなる」のを防ぐことができますか?

A. 移植された軟骨が長期的に形を維持するためには、周囲から新しい血管(新生血管)が伸びてきて、栄養が途絶えない環境を作ることが不可欠です。高圧酸素治療は、この新生血管の形成を促進するため、軟骨が過度に吸収されたり、引きつれて変形したりするトラブルの予防に非常に有効です。

Q. 高圧酸素治療中に痛みや耳抜きなどの心配はありませんか?

A. 装置内の気圧が上昇する際、飛行機の離着陸時のように耳が詰まる感覚があります。そのため、ご自身で「耳抜き」を行っていただく必要があります。耳抜きのコツはスタッフが事前に丁寧にお伝えしますし、気圧の調整も体調に合わせて無理のないよう進めますのでご安心ください。

BIKAN CLINICではカウンセリングを行っております。気になっている施術やお悩みなどがありましたら、まずはお気軽にご相談ください。

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院長 PARK KWANGMIN
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