プロテーゼ感染は必ず抜かなければならない?
「残せるケース」と「抜去が必要なケース」の違い
鼻整形後に感染が起きた患者様から、最も多くいただくご質問があります。
「プロテーゼは絶対に抜かなければいけませんか?」
できればそのまま残したい。
もう一度手術はしたくない。
そう思われるのは当然です。
しかし結論からお伝えすると、
感染したプロテーゼは、抜去が必要になるケースが少なくありません。
今回は、その理由について詳しくご説明します。
なぜプロテーゼは感染しやすいのでしょうか?
プロテーゼはシリコンでできた人工物です。
人工物そのものが悪いわけではありませんが、
一度細菌が付着すると、
体の免疫細胞や抗生剤が十分に作用しにくくなるという特徴があります。
つまり、
細菌が人工物の表面に住み着いてしまうのです。
そのため、
一時的に炎症が落ち着いたように見えても、
細菌が残っていることで再発を繰り返すケースがあります。
抗生剤だけで治ることもある?
感染がごく初期で、
赤みや腫れが軽度の場合には、
抗生剤で改善するケースもあります。
しかし、
・膿が出ている
・炎症が何日も続く
・痛みが強い
・何度も再発している
このような場合には、
薬だけで完全に治すことは難しいことが少なくありません。
なぜ抜去が必要になるの?
感染したままプロテーゼを残してしまうと、
炎症が長期間続き、
皮膚や軟骨へのダメージが大きくなります。
その結果、
・拘縮
・鼻先の変形
・皮膚が薄くなる
・プロテーゼの露出
など、
さらに大きなトラブルへ進行する可能性があります。
だからこそ、
炎症がコントロールできない場合には、
原因となっている人工物を取り除くことが最も安全な治療になります。
抜いたら鼻はどうなる?
患者様が最も不安に思われるのが、
「プロテーゼを抜いたら鼻がなくなってしまうのでは?」
ということです。
確かに、
抜去直後は高さが低く見えることがあります。
しかし、
最も大切なのは、
まず感染を完全に治すこと。
炎症が残ったまま再建を急いでしまう方が、
結果としてさらに難しい状態になってしまいます。
再建は感染が落ち着いてから
BIKANでは、
感染した鼻に対して、
無理にその場で形を作ることは基本的に行いません。
まずは、
・感染を治す
・血流を改善する
・皮膚の状態を整える
必要に応じて、
SVFやPRPなどの再生医療を取り入れながら、
組織が十分に回復したタイミングで再建を行います。
焦らず順番に治療を進めることが、
最終的な仕上がりにつながります。
BIKANが考える「本当の治療」
私たちは、
「今の見た目を守ること」よりも、
5年後、10年後も安心して過ごせる鼻を作ることを大切にしています。
感染したプロテーゼを無理に残すことが、
本当に患者様のためになるとは限りません。
将来まで見据えた治療計画をご提案することが、
私たちの役割だと考えています。
次回予告
次回は、
「感染した鼻は元に戻る?」
というテーマについてお話しします。
感染によって傷ついた鼻はどこまで回復できるのか。
修正手術で改善できること、難しいことについて詳しく解説していきます。
プロテーゼ感染の治療と抜去後の再建に関するよくあるご質問(FAQ)
Q. 感染したプロテーゼを抜去したあと、完全に鼻の形が元に戻る(あるいは低くなる)のが怖いです。抜去と同時に、感染しない自家軟骨(LIFE NOSE)に入れ替えることはできませんか?
A. お気持ちは非常に therapy(治療)の観点からもよく理解できますが、活動性の感染(膿が出ている、強い炎症がある)が起きている状態での「即時入れ替え再建」は原則として絶対に行ってはなりません。たとえ感染に強いとされる自家組織(肋軟骨など)であっても、細菌が活発に増殖している環境に移植すれば、その軟骨自体が新たな細菌の標的となり、感染の泥泥化や軟骨の融解(溶けてしまうこと)を招くためです。まずは原因であるプロテーゼを抜去して完全に消炎させ、組織を健康な状態に戻してから安全に再建することが、最終的に最も美しいお鼻を長く維持するための鉄則です。
Q. 他院で「プロテーゼが感染しているかもしれないが、まだはっきりしないので様子を見ましょう」と言われました。本当にこのまま様子を見ていて大丈夫でしょうか?
A. 軽微な変化であれば慎重な経過観察が行われることもありますが、「日に日に赤みが増す」「ズキズキする」「鼻先が白っぽく突っ張ってきた」などの症状がある場合は、様子見によって取り返しのつかない事態に発展するリスクがあります。人工物感染を放置すると、炎症によって鼻先の皮膚が急速に薄くなり、最悪の場合は皮膚を突き破ってプロテーゼが露出してしまうことがあります。露出してしまうと傷跡が強く残り、その後の再建難易度が跳ね上がります。少しでも違和感や悪化傾向があれば、すぐに当院のような鼻修正の専門医にご相談ください。
Q. プロテーゼを抜去してから、次の再建手術(LIFE NOSEなど)ができるようになるまで、具体的にどれくらいの期間(休止期間)を空ける必要がありますか?
A. 一般的には、プロテーゼを抜去して感染が完全に鎮火し、内部の組織の炎症や瘢痕(傷跡の硬さ)が落ち着くまで「最低でも3ヶ月、できれば6ヶ月程度」の期間を空けることが推奨されます。ただし、BIKANではこの待機期間をただ待つだけでなく、必要に応じてSVF(脂肪由来幹細胞)やPRPなどの再生医療を局所に注入するアプローチを行います。これにより、ダメージを受けた皮膚の血流を劇的に改善し、組織を本質的に柔らかくほぐすことができるため、次の再建手術をより安全に、かつ理想的な形で迎えるための強力な準備が可能になります。
BIKAN CLINICでは3D-CT撮影を用いたカウンセリングを行っています。初めての鼻整形や他院修正、再手術など、どんな小さなお悩みでもお気軽にご相談ください。 無理な勧誘や営業は一切ありません。まずはLINEからお気軽にご相談ください。
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